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Next.js:現代のWEB制作に欠かせないReactフレームワーク

Next.js:現代のWEB制作に欠かせないReactフレームワーク

WEB制作において、パフォーマンスとSEOの両立は常に大きな課題でした。Next.jsは、Vercel社が開発およびサポートをしているオープンソースのReactベースのフレームワークです。そして今、メタフレームワークの利用率1位はNext.jsとして、フロントエンド開発の最前線を走り続けています。

Next.jsとは何か?

Next.js は React をベースに開発されたオープンソースの JavaScriptフレームワークです。従来のReactが主にクライアントサイドでの動作に特化していたのに対し、Next.jsはサーバーサイドレンダリング(SSR)と静的サイトジェネレーション(SSG)の両方をサポートし、より実用的なウェブアプリケーション開発を可能にします。

Reactとの違い

Next.js は React と度々比較されますが、両者の 1番の違いは、サーバ機能の有無です。Reactは優秀なUIライブラリですが、本格的なウェブアプリケーションを構築するには追加の設定やツールが必要です。一方、Next.jsは最初からフルスタックフレームワークとして設計されており、開発者がより簡単にプロダクションレディなアプリケーションを作成できます。

Next.jsの主要な機能

1. ハイブリッドレンダリング

Next.js はサーバサイドでレンダリングするSSR、サーバサイドであらかじめ HTML を構築しておくSSG、バックグランドで定期的に HTML を再構築する、SSG よりも高速なISに対応しており、ページごとにレンダリン方式を分けることもできます。この柔軟性により、コンテンツの性質に応じて最適な配信方法を選択できます。

2. 画像最適化

Next.js では自動で画像を必要なサイズに最適化してデータを送信できるため、画像の表示速度が上がり、ページの読み込みが速くなります。これは SEO にも効果があります。現代のウェブサイトにおいて、画像の最適化は必須機能と言えるでしょう。

3. Server Actions(最新機能)

Next.js 14で安定版となったServer Actionsは、特に注目すべき機能です。従来、クライアントからNext.jsのサーバーへリクエストを送る際には、API Routeを定義し、それを通じてAPIを実行する必要がありましたが、Server Actionを使用することで、クライアント側から直接サーバー側の関数を呼び出せるようになり、非常に便利に感じました。

2025年現在のNext.js

2025年6月21日現在、Next.jsの最新バージョンは15.3.4です。継続的なアップデートにより、パフォーマンスの向上と新機能の追加が行われています。

人気の理由

フロントエンドフレームワークの利用率ランキングはReactが2位以下を引き離して利用率80%以上で1位であることからもわかるように、Reactエコシステムの中核を担うNext.jsの需要は非常に高いものがあります。

Next.jsを学ぶメリット

開発効率の向上

Next.jsは開発者体験を重視して設計されており、設定不要でTypeScriptサポート、ESLint統合、Hot Reloadなど、モダンな開発に必要な機能が最初から含まれています。

SEO対策

従来のSPA(Single Page Application)の弱点であったSEOの問題を、SSRやSSGによって解決できます。これにより、高いユーザー体験とSEO効果を両立できます。

注意点と学習について

初心者への配慮

Next.jsは非常に強力なフレームワークですが、多機能であるがゆえに学習コストが高い側面もあります。JavaScriptやReactの基礎知識がない状態でいきなりNext.jsに取り組むと、概念の理解に苦労する可能性があります。まずはReactの基本的な考え方やJavaScriptのモダンな書き方を習得してから、Next.jsにステップアップすることをお勧めします。

まとめ

Next.jsは、現代のWEB制作において避けて通れない重要なフレームワークです。Next.jsは、サーバーサイドレンダリング(SSR)や静的サイトジェネレーター(SSG)をはじめとする機能を有しており、SSRかSSGかをページ毎に設定できることから、表示速度の高速化によるSEO対策が重要なWeb制作の現場でも主力となりつつあります。

パフォーマンス、SEO、開発者体験のすべてを高次元でバランスさせたNext.jsは、これからのWEB制作プロジェクトにおいて、ますます重要な選択肢となるでしょう。最新のServer Actionsをはじめとする新機能も積極的に学習し、常に進化し続けるWEB制作の世界に対応していくことが重要です。

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